今後のキャリアに悩む看護師に届けたい一冊 | 『Letters ~今を生きる「看護」の話を聞こう~』

看護師のキャリア

今後看護師としてどういったキャリアに進んでいくか悩んでいる

自分が何をしたいか、どの道に進めばいいのかわからなくなってしまった

そんな悩みをもっている方にぜひ読んでほしい一冊

『Letters ~今を生きる「看護」の話を聞こう~』を紹介しつつ、看護師のキャリアについてまとめていこうと思います。

私自身、看護師としての働き方や生き方を考えるターニングポイントともいえる時期に

この本と出会い、将来のキャリアと向き合うことができました。

看護師を目指す理由やきっかけは人それぞれですし、看護に対する姿勢も経験やライフイベントによって変わっていくものだと思っています。

その中で「次のキャリアをどうするのか」を悩むポイントって必ず訪れますよね。

この『Letters』は次のキャリアを考えるうえで、自身の選択肢の幅を広げてくれるもの。そういった本だと思います。

なんだか激推ししているようですが、なんの回し者でもなく…

私がこの本に救われたように誰かを救えたらと思って、綴っていきます。

*この記事はこんな人におすすめ*

  • 看護師として次のキャリアに悩んでいる
  • 人生の選択肢を広げたい
  • Lettersを読んだ感想が知りたい

『Letters』に記されていること

著者は看護師兼ライターの白石弓夏さん。

ライターとして活動しつつ、病院やクリニックでパートとして看護師を続けている方です。

看護師の仕事は大変だけど、嫌いじゃないかも。と前を向くきっかけになれたら…という思いで、ライターと看護師の仕事を続けていると綴っています。

私自身「看護師の仕事は嫌いじゃないけど、環境のせいで嫌いになりかけている」派の看護師だったので、この考えに共感しました。

 

『Letters』では、白石弓夏さんが看護師の資格を活かして働いている方9人に話を聞いた内容が、インタビュー形式でまとめられています。

  • 3Dプリンタなどのクリエイティブをケアに繋げている方
  • 看護師兼イラストレーターの方
  • 病院の採用担当として企業に入職された方
  • モデルの仕事をしながら訪問看護師として働いている方

などなど、様々な方がいらっしゃいます。

今輝く人が、どういったところに挫折をして、どのように自分のやりたいことを見つけたのか

そこからどのようにキャリアを築いたのか、などが赤裸々に書いてあります。

読んでいると、今の自分の悩みに関連しているところもあり、そこからどのように行動していけばよいか解決策を提示してくれているような感覚にもなりました。

 

『Letters』を読んでみて感じたこと

個人的に、キャリアを考えていく過程って
選択肢を増やす」⇒「自分のやりたいことを見つける」⇒「本当にやりたいことなのか実践してみる」の繰り返しだと思うのです。

白石弓夏さんは著書の中で

答えは自分の中にあるけど、自分ひとりでは解決できない。

と話しています。

 

どのような働き方や生き方が良いと思うかは、人それぞれ異なる。

なのでキャリアを考えていく上ではまず、自分自身の価値観と向き合わなければならない。

でも、それは自分ひとりの力や時間だけでは限界がありますよね。

「今後自分はどんな働き方がいいのだろうか」と考える前に、どのような働き方があるのか

人の経験知から選択肢を増やす必要があるのだと思います。

 

私は以前、夜勤がどうしても体調面でしんどかったこと、命を預かるプレッシャーに耐え切れなくなったことから

(次の仕事は夜勤や急変がなるべくないところにしよう。そうなるとクリニックか、収入を考えると美容看護師か…)といろいろ悩んでいました。

でもキャリアを考えるって「きっとそうじゃない」ですよね。

自分が将来どういう人間になりたいのか・どういった生活をしたいのかを考えてから

今自分がやりたいことや働き方を考えていく

それが本来の考え方なのだと気づくことができました。

 

(ちなみに私は派遣看護師×副業フリーランスの働き方を選択したのですが、どういう思考過程だったのかや理由について他の記事でまとめています。悩んでいる方は参考にしてみてください ⇩)

 

『Letters』の中には枠組みにとらわれない、自分のやりたいことに向かって多様な働き方をしている10人の看護師さんがいます。

「看護師ってもっと自由なんだ。自分で選択肢を狭めてしまっていたのか」と気づきました

どの章の話が刺さるかは人それぞれだと思います。

読む人の状況や価値観、年代によっても異なるでしょう。

数年経ってもう一度読んだときに、自分の心境の変化を感じ取るのも1つの楽しみ方かもしれません。

 

お気に入りの章

今の私には8章の言葉が、特別心にぐっと刺さりました。

中でも「看護師免許は自由へのパスポート」という言葉。この言葉が本当に大好きで、脊髄のように私を支えてくれています。

 

看護というのは必ずしも病院などで直接患者さんに触れてケアすることだけではない。

「患者さんの療養環境をより良くしたい、治療をサポートしたい」という思考そのものが看護であり、そのためのアプローチは無数にあるのだと思います。

今の時代、看護師の働き方は想像している以上に自由なものです。

そしてその中でどんなキャリアを選択するのか。

選択肢を広げることは自分自身の幸せにつながります。その選択肢を広げるための一冊として、ぜひ読んでほしいと思います。

どうか、キャリアや今後の生き方に悩む看護師の助けになりますように。

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