「派遣看護師」って実際ずっと続けるのはどうなの?
メリットだけじゃなくデメリットもちゃんと知りたい!
という方向けに、派遣看護師を実際に1年間続けてみてわかったメリットとデメリットや、どんな人に向いてるかなどをまとめていきたいと思います。
赤裸々にお伝えするので、今後のキャリアに迷っている人はぜひ参考にしてね
そもそも派遣看護師ってなに?という方に簡単にお伝えすると
派遣会社を経由して病院やデイサービス、施設やツアーナースなど、看護師を必要とする様々な場所で働くナースのこと。
期間は単発(1日)だったり、1~3か月だったり求人によって異なります。
派遣看護師の働き方について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください⇩
今回私がお伝えする派遣看護師のメリット・デメリットは、主に単発(1日)バイトで働く場合を指しています。
派遣看護師(単発バイト)のメリット4つ
自由にシフトが組めるのでプライベート重視の生活
一番のメリットとして挙がるのは何と言ってもスケジュールの自由さ。
病棟勤務の時は月数日だけ休み希望を出す、パート勤務だと人数が少なくて休みが取りづらいなどがありますが
単発の派遣看護師は自分で求人を探して応募するので、シフトは自分で組むことになります。
予定を先に入れられるのでプライベート重視の生活になりました。
私の場合はひとり旅するのが好きなので、まとめて働いてまとめて休みをとって7~10日間ほど旅行しています。
また、Webデザイン関連の仕事に興味があり、そっちの仕事や勉強にたくさん時間を使うことができた結果、副収入が安定するようになりました。
今では派遣看護師で5~10万円+Web副業で20~50万円を毎月稼いでいます。
Web副業の収入が少ない時は看護師を増やすなど融通がききます♪
こうして20代のうちに、自分の夢や趣味に時間を思いっきり投資したことで
自分が本当にやりたいことや、今後の人生の目標を改めて考えることができ
派遣看護師になって時間にゆとりをもった生活ができて本当によかったと思います。
いろんな経験ができて視野が広がる
派遣看護師の求人にはたくさんの種類があります。
※体験談を記事にしているものは青文字になっているので、気になる方はタップして読んでみてね
今まで病棟での看護しか知らなかったけど、いろんな場所で看護師として働いて、いろんな人と話をしてみて
「こんな働き方があるのか」
「そんな生き方もできるのか」
といろいろな発見があり、自分が今後選べる選択肢がたくさんあることを知りました。
いろんな場所で経験をすることで、自分に合った職場や働き方を見つけることにもつながります。
ずっと派遣看護師として続けていくというよりかは、ここでの経験をもとに
自分にとって最適な就業先を見つけるという活用の仕方がおすすめです。
看護研究や時間外でのサービス残業なし
これは看護師の悪しき風習だと思うのですが、病棟で働くと時間外のサービス残業が多すぎる。
係や委員会、病棟会・勉強会、研修や看護研究まで勤務時間外で行うところが多く、休みがまるまる潰れるなんてこともありました。
他の業界は、必要な研修などは当然のように勤務時間内に組み込まれています。
看護業界もそうなってほしいですね
派遣看護師は基本残業なし。定時ぴったりに帰宅します。
訪問入浴などは残業もありますが、きちんと残業分も給料が発生する。
時給2,000円前後のところが多く、自分の働きがしっかり給料になっていることを実感できるのも嬉しいところです。
業務内容は身体的にも精神的にも楽なものが多い
病棟での勤務と違い、自分の行動が命に直結しているような現場は多くありません。
単発の派遣看護師にそこまで責任ある仕事を与えられないという面もあります。
デイサービスでは検温や軟膏処置だけだったり、健診も決められたルーティンワークだったり、今までつらいと思う業務内容はなかったです。
(具体的な業務内容や体験談については別の記事でまとめているので参考にしてみてください!)
病棟でのプレッシャーがきつくなってきた人にもおすすめ
派遣看護師(単発バイト)のデメリット4つ
ここからが本題です!
新しい環境に気疲れする
単発バイトを始めて最初の方は、ほぼ毎回新しい職場・新しい人間関係になるのでめちゃくちゃ気疲れしてしんどい。
同じような仕事内容でも施設によってやり方が違うことがあり、他の施設のやり方をして怒られたり困惑したりします。
どこにも暗黙の了解ってありますよね
人間関係も自分に合う合わないはあるので、自分に合わないところだと1日疲れる。
でも単発なので、もし嫌だなと思ったらもう求人入れなければOK、1日でおさらばできるのでとても気軽ではあります。
また、いろんなところで働いていると自分に合う環境が見つかったり、相手方からも「また来てね!」と言われたりします。
そういった自分にとって良い環境の求人はリピートして、徐々にお気に入りを増やしていくとこのデメリットは減っていきます。
どこに行っても人間関係は重要!
求人がタイミング次第なので不安定
単発の求人は仕事を選ばなければほぼ毎日出ています。
ただ、自宅からのアクセスが悪かったり、自分がやりたいと思える仕事内容じゃなかったりで実際は結構限られてくると思います。
昨日まで全然良い求人なかったのに今日になったらいっぱい出てる!なんてこともあり、タイミング次第なところも大きいです。
自分で自由にシフトが組める、休みが自分のタイミングでとれるというのが派遣看護師の大きな魅力ですが…
逆に言えば自分ですべて管理しなければいけないということです。
自分が得たい収入やスケジュールに合わせて求人を探し、シフトとして組み込み管理するのはなかなか労力がいります。
また、自己管理能力が低いと求人を探したり申し込んだりといったことがおろそかになる場合もあります。
派遣看護師だけがメインの収入、という働き方だと管理がしんどくなってしまいますが、それでも自由と両立したい!という方は 派遣看護師+Web副業のスタイルがおすすめです。
興味がある方はぜひこちらの記事を参考にしてみてください⇩
手当や福利厚生がない
ある一定の日数以上働いている場合は派遣会社の社会保険に加入できますが、単発でちょこちょこ働いている人は基本国保で有給なし。
※厳密には長く派遣会社経由で働いていると有給が付与されますが、傷病とかで使えるものではない
(派遣看護師の社会保険や手当について、詳しい話は他の記事にまとめているので気になる方は参考にしてみてください ⇩)
フリーランスと同じような働き方になるので、もし病気になって働けない期間があればその分収入は減ってしまいます。
会社に勤めていれば有給で消化できたり、療養休暇があったり、ある程度休んでも簡単に収入が0になることはありません。
いざという時の保障がないのは、派遣看護師の大きなデメリットだと感じます。
年金のこととかいろいろ考えちゃう
キャリアとしては微妙な場合も
正直に言うと、今後正社員に戻る可能性がある人は、派遣看護師として働くのは長くても数年程度にした方がいいです。
転職する際に、派遣看護師として働いていた期間はキャリアとしてカウントされないケースもあります。
特に病院に就職したい場合は、看護研究やリーダーなどの経験は派遣看護師では積めないので注意が必要なところです。
ただ、目的をもって派遣看護師を選択した場合や、派遣看護師でいろんな経験を積んだことを強みとして話す場合は、自己PRとして十分に役立ちます。
派遣看護師での経験から志望動機に繋がれば、自分の言動に一貫性も生まれるのでうまく活用できると思います。
伝え方次第でプラスになる!
おまけ:ボーナスの時期は病む
デメリットに入れるほどではないですが、6月12月のボーナスの時期は周りの嬉しそうな声を聞いて、少し悲しくなります。病みがちです。
やっぱりボーナスはほしい
まとめ:派遣看護師に向いてる人
以上のメリットやデメリットを鑑みて、派遣看護師に向いてる人はこのような人だと思います。
- 自由な時間や自分の本当にやりたいことに時間を使うことを優先したい人
- 今後のキャリアに悩んでいる人
- 短期的にいろんな場所を経験してみたい人
- 次に転職するまでに時間のゆとりをもった生活を挟みたい人
- 自分のやりたいことが時間がないためにできていない人
- 新しい環境に飛び込むのが苦じゃない、むしろいろいろ経験したい人
- 他にやりたい仕事があり、看護師で収入を得ながらチャレンジしてみたい人
社会保障やキャリアのことを踏まえると、ずっと派遣看護師で生活していくというよりかは
次の仕事までの繋ぎや、他の本業との副業で看護師をするという方におすすめです。
今やりたいことが仕事で時間がないせいでできないという場合は、特におすすめ。
長い長い人生ですから、自分の夢を叶えるための1年・半年があってもいいと思います。
半年だけ・1年間だけ自分のやりたいことをめいいっぱいやるために派遣看護師をする、という方に看護師資格は強い味方になってくれますよ。
皆様が少しでも自分らしく働けるお手伝いができたら嬉しいです。
ぜひ他の記事も参考にしてみてください。