最近聞く「フリーランスナース」ってなに？
どうやって働くの？自分にも合ってるかな…
派遣看護師（フリーランスナース）の働き方やなり方について、仕組みから解説していきます！
医療現場において、患者のケアや治療に欠かせない存在である看護師。
その中でも、近年注目を集めているのが「派遣看護師」です。
派遣看護師として働くことで、柔軟な働き方やキャリアの可能性を追求でき、自分らしい働き方を見つける一歩にもなります。
今働き方に悩んでいる看護師さん、ぜひ参考にしてみてください。
派遣看護師（フリーランスナース）とは
看護師専門の派遣会社を介して働いている人のこと
派遣看護師は、医療機関や施設と直接雇用契約を結ぶのではなく、派遣会社を通じて様々な現場で働きます。
おもな派遣先についてはこちら
※体験談を記事にしているものは青文字になっているので、気になる方はタップして読んでみてね
ちなみに、看護師の派遣会社は数多くあります。
知っているだけでも20社弱くらい…
同じ求人内容だったとしても、派遣会社によって時給が違うことがあったり
派遣会社によって「ここの会社は健診バイトが多い」「ここの会社にしかツアーナースの求人がない」など得意とする求人が異なったりします。
そのため、複数の派遣会社に登録して求人を探すのがベターです。
「自分がやりたい求人を取り扱っているのはどこの派遣会社だろう？」
「一番時給が高めなのはどこの派遣会社？」
という方は、私が実際に使った4社の派遣会社について
- 取り扱っている求人の種類
- 各派遣会社の特徴
- 登録までの流れ
- 求人の申し込み方法
などをまとめたこちらの記事を参考にしてみてください⇩
私が1年間働いてみて編み出した効率的に活用するためのポイントもまとめています！
登録までの流れは基本 申し込み⇒説明会・Web面談⇒基本情報登録 という形ですが、派遣会社によってWebで済んだり対面だったりと異なる部分がありますので、詳細を知りたい方も上記の記事を参考にしてみてください。
これらの派遣会社に登録して求人を探すときは、その派遣会社のサイトから求人を探すor派遣会社から送られてくるメールから気になる求人を見つけて応募する というのが一般的です。
実際にこんな感じになります。
- 派遣サイトから探す 参考：MCナースネット
- メールで送られてくる 参考：ナイチンゲール
応募した後、面接などは特にありません。
応募して通ったら、当日必要な物品や集合時間・場所などを記載した紙が送られてきますので、その通りに当日向かって仕事をして帰ってくる。
ここまでが派遣看護師として働く一連の流れです。
派遣看護師のメリット
私が実際に1年間派遣看護師として働いてみてわかった、派遣看護師という働き方のメリットがこちらです⇩
- とにかく自由！自分で働きたい日を決めてシフトを組むことができるので、自分の本当にやりたいことやプライベートにたくさん時間を使うことができる
- いろんな職場を経験したことで視野が広がる！自分が本当にやりたい看護は何か、理想の働き方について理解することができた
- 定時ぴったり帰宅！残業代が出ない時間外労働や謎の委員会・係活動からの解放
- 業務内容は比較的ラクなものが多いので、身体的精神的に余裕をもって働くことができる
私は今 月に6～8日だけ派遣看護師として働き、Web副業とかけ合わせることで毎月全国各地を自由に旅する生活をしています。
（こちらの記事で詳しくお話しています）
派遣看護師のメリットは何よりもその自由さ。
働く日も仕事内容も自分で決めることができます。
「日々を仕事に追われていて、自分が本当にやりたいことができていない…このままでいいのだろうか」
「自分がどこで働くのがいいのか、正解がわからず転職に踏み切れない…」
そんな悩みを持つ方にはとても心強い味方になってくれる働き方だと思います。
厚生労働省が行った派遣看護師への調査でも、「派遣看護師を選択した理由」としてこのようなものが挙がっています。
（厚生労働省職業安定局需給調整事業課「福祉及び介護施設における看護師の 日雇派遣に関するニーズ等の実態調査 集計結果」）
断トツはやはり「自分の都合の良い時間や場所で働けるから」が76.9％。
次点で「すぐに仕事に就けるから」「色々な職場を経験できるから」「世帯収入の補助になるから」「仕事の責任や範囲が明確だから」「家事や育児介護と両立しやすいから」といった理由が並んでいました。
他にも
- 「責任の重い仕事をしなくて済むから」 12.0％
- 「専門性や資格を活かせるから」 9.3％
- 「人間関係に煩わされたくないから」 9.3％
- 「病気や体力の衰え等により、フルタイムで働けないから」 7.4％
- 「趣味や勉強と両立しやすいから」 6.5％
といった理由が挙がっています。
ただ、派遣看護師として働くことはメリットだけではありません。
デメリットももちろんありますので、それらについても紹介していきます。
派遣看護師のデメリット
私が実際に1年間派遣看護師として働いてみてわかった、派遣看護師という働き方のデメリットがこちらです⇩
- 新しい環境に気疲れ…職場ごとにやり方や暗黙のルールなどが違ったり、変なスタッフがいたりするととにかく疲れる
- 求人はタイミング次第…自分が働きたい日に働きたい業務内容がないこともある
- 福利厚生はほぼない…保険はフリーランスと一緒なので手薄、急な病気などで働けなくなると収入がなくなってしまう
- キャリアとしては微妙かも…将来正社員として働きたい！となった時に派遣看護師時代はキャリアとして換算されないことも
それぞれのデメリットの詳細や、その解決方法についてはこちらの記事で詳しく書いているので、今後派遣看護師を考えているという方はぜひ参考にしてみてください。
派遣看護師として働くと医療保険などの社会制度はどうなるか、などについてもまとめています。
そして先ほどの厚生労働省が行った派遣看護師への調査でも、「派遣看護師で短期就業する場合の懸念点」としてこのようなものが挙がっています。
（厚生労働省職業安定局需給調整事業課「福祉及び介護施設における看護師の 日雇派遣に関するニーズ等の実態調査 集計結果」）
一番多いのはやはり「派遣先にすぐに順応できない」で43.1％
そのほかでは
- 「契約が細切れで、収入が安定しない」 33.4％
- 「業務の遂行により事故が生じた場合に、十分な補償が受けられるか心配」 24.7％
- 「労働期間が短期であるため、チームでの役割を発揮できるか心配」 22.9％
- 「労働期間が短期であるため、ケアに支障が生じないか心配」 17.2％
- 「複数の職場で働くため、健康が心配」 16.0％
- 「自身の労務管理・雇用管理が煩雑になる」 16.0％
- 「十分なキャリア開発が行えない」 10.1％
といった理由が挙がっています。
これらのメリット・デメリットを踏まえた上で、派遣看護師という働き方が向いている人の特徴についてお伝えしていきます。
派遣看護師が向いている人
派遣看護師が向いている人の特徴は以下の通りです。
- 新しい職場に対する柔軟性や適応力のある人
- 「自由な働き方」「自分の本当にやりたいことに時間を使う」ことが働き方を選ぶ上で優先する人
- 自分に向いている職場や働き方を知りたい人
- 短期的にいろんな職場や業務を経験してみたい人
- 派遣看護師とは別の収入がある、もしくは別の収入を得られるよう挑戦したい人
人によって理想とする働き方や幸せの価値観は全然違うと思うので、自分にとって何を優先したいのか・どんな人生を送りたいのか という視点で、働き方の1つとして参考になれば嬉しいです。
まとめ
今回の記事では「派遣看護師とはどういった働き方か」「派遣看護師のメリット・デメリット」「派遣看護師が向いている人」についてまとめました。
デメリットもある派遣看護師ですが、今後の働き方について悩んでいる方にとっては『理想の働き方』に近づくための大きな一歩となる働き方だと思います。
私自身、派遣看護師＋Web副業という働き方を見つけることができ、心から幸せを感じながら日々の生活を送ることができています。
こう言ってしまうとなんですが、看護師という資格を持ってさえいれば働き口に困ることはありません。
一度人生の休暇をとるつもりで、派遣看護師として気ままに働くという期間があってもいいのではないかと個人的には思います。
結局は経験してみないと自分の向き不向きや価値観はわからないものなので、考え込みすぎずに「えいや」とチャレンジしてみるのがオススメです。
今後派遣看護師という働き方に興味がある人向けに（Web副業に興味がある方向けにも）記事を書いています。
今回の記事の中で紹介した記事のリンクも、改めてこちらに並べていくのでぜひ参考にしてみてください。
